大事にしよう その9
ヒノキのもう一つの特長は、比較的やせたようなところ、乾燥気味のところなど、スギには既に不適地といったところまで悠々と成育し続ける適応力を持っていることです。
これほどに優れたありがたい樹種ではありますが、大きな欠点もあります。
それは強い陰樹であるため、密林となって下ずみになってもいつまでも枯れない。
枝は枯れても五年、十年と落ちないため死節となりがちです。
当然林内は極めて暗くなるので、地床には雑草、ササもほとんどなくなります。
« 2010年10月 | メイン | 2010年12月 »
ヒノキのもう一つの特長は、比較的やせたようなところ、乾燥気味のところなど、スギには既に不適地といったところまで悠々と成育し続ける適応力を持っていることです。
これほどに優れたありがたい樹種ではありますが、大きな欠点もあります。
それは強い陰樹であるため、密林となって下ずみになってもいつまでも枯れない。
枝は枯れても五年、十年と落ちないため死節となりがちです。
当然林内は極めて暗くなるので、地床には雑草、ササもほとんどなくなります。
北海道旅行で印象に残ったこと。
石狩川の上流、上川郡愛別村にカムイオベッカウシというところがあるが、これは神様が川の上へ尻を突き出したところという意味で、筏を組んでコタンを襲って来ようとした野盗の群が、崖の上でおどっているすっ裸の女の姿に見とれて、滝壺の中に沈んでしまったという伝説を残しています。
層雲峡にも、同じような裸で踊っている神様の伝説があって、その神をパウチカムイといい、層雲峡に立ちならんでいる奇岩はパウチの砦という意味のパウチチャシとか、パウチのつくった部落という意味でパウチカラコタンとよばれているが、同じ裸のカムイでもこちらは若者をたぶらかす妖魔のように思われています。
落葉は数ミリの細かなりん片のため少しの傾斜でも雨に流されます。
浅根性で地表面に細根が密にあるため、全面的流出とはならないですが、雨滴にたたかれて表土は常に流され、土壌は悪化の傾向をたどります。
状況によっては酸性化し、あるいはポドゾル化して、一般の樹種は生立できないほどになるところもあります。
したがってこのようなおそれのある地域ではヒノキの単純林をやめ、広葉樹などとの混植、群状あるいは帯状植栽など技術的な造林が必要となります。
ケヤキの適地はスギと同様です。
材質は堅く強く、美しく、特に老齢になれば「もく」ができるなど、材価もスギと同様の傾向をたどります。
内装材や家具材などとして重用されます。
他方立木の姿も美しいところから街路樹に多く用いられ、盆栽としても同様の風格を表現するため喜ばれるなど多彩な用途があります。